当初、「ナビゲーションは右にすべきか?左にすべきか?」みたいなことを長文で書いてたけど、Liner Noteさんのエントリーを見て自嘲。
「やっぱモックアップなりなんなり、画を見せないとダメだよなあ」ってことで作ったのが、以下の画像。
おなじみ「Yahoo!」トップの広告を左上に移動したら、ものすごく違和感のあるページができあがったので、この違和感について、あれこれ考えてみた。
Yahoo!の各サービスへのリンクを右側に移動させてみたけど、やっぱり左側にないと気持ち悪い。
この「右ナビか、左ナビか」っていう話だけど、たとえば、コーポレートサイトとかECサイトとか、ページ数が多いサイトを作るとき、下階層のローカルナビはたいてい右側に配置する。
それは、「コンテンツが主(メイン)、ナビゲーションは従(サブ)」っていう主従関係があるからで、ユーザ中心のサイト設計をする限り、メインであるコンテンツ部分は「一等地である左側」に配置するのが正しいと思う。
ただまあ、サイトを提供する側からすると、そうも言ってられないのかな?とは思う。
たとえばコーポレートサイトを提供する企業側からすると、「いろんなページを見てもらいたい」という思いがあって、「目に入りにくい右側にナビゲーションを配置するなんて、もってのほかだ!」なんて言いたくなるのかもしれない。
でもユーザへの配慮が不足した、独りよがりのサイトを作っても、その企業のファンは増えないような気がする。
webサイトは、勤勉な営業マンと同じだ。24時間365日、文句も言わずせっせと働いてくれるのだから。
なんて言葉を聞いたことがあるが、営業マンの出来不出来が、売り上げなりイメージなり、その会社の行方を左右するのは言うまでもない。
下の画像で分かるように、企業サイトランキング2008で首位を取った富士通のサイトでも、下階層に右ナビを採用している。
ナビゲーションの位置でサイトの価値が決まるわけではないけど、昨年の企業サイトランキングで首位を取った「出光興産」のサイトでも右ナビを採用してるのは、偶然ではないような気がする。
デスクトップアプリケーション(以下、アプリケーション)の例として、Windowsのメールソフト「Outlook Express」(以下、Outlook)を紹介する。下図を見て分かるとおり、メールの受信トレイ・送信トレイなどの、いわゆる「サブメニュー」は左側に配置されている。

今までさんざん言ってきた「右ナビ最適説」と違うじゃないか!って言う人がいるかもしれないけど、これは「webサイトとアプリケーションの違い」だと思う。
ここでもし比べるのなら、例えばそれは「富士通webサイトとOutlook」ではなく、「FirefoxとOutlook」でないといけないのかと。
詳しくは、「Webブラウザの領分ーコンテンツとナビゲーションの分離 - Liner Note」とか「Infoperience - ナビゲーションの落とし穴」で言及されているので、簡単な説明だけしておく。
たとえば、「Outlookというアプリケーション」はメールを読み書きするツール、つまり決められたタスクをこなすためのツールであるのに対して、「富士通webサイト」はユーザが必要としている情報を提供するためのコンテンツであるということ。
つまり、Outlookは、webでいうところのブラウザの役割であり、ナビゲーションというものの概念が違うのだ。(と僕は解釈してます。違ってたら指摘してください。)
で、Yahoo!トップページの話に戻って、各サービスへのリンクエリアの話。
下図のように、通常左サイドに配置されているこのリンクエリアは、Yahoo!というアプリケーションのナビという位置付けとしてとらえると、すんなりその配置が解釈できるのではないか。
ということで、今のYahoo!のインターフェースは理にかなっているんだと思う。あ、別にYahoo!の回し者ではありません。
「ユーザの目線はFの字を描きながら、左上から右下へと移動する」ってーのは、よく知られてるけど、真っ先に目線が行く左上に広告が入ると、それだけで?☆Σ※(・・・自嘲)。
たまに表示される「有名占い師に聞いてみよう!あなたの2009年」とか「おしゃれを諦めない!マタニティウェア♪」とか、興味ありませんって。もっとユーザのセグメンテーションができれば、少しは広告の効果があるかもしれないけど。
もしかして、そういう計画が進行中だったりして。いわゆるLPOの一種か。
ナビゲーションをどこにおくかという話と広告をどこにおくかという話は別に話した方がスッキリする気がします。
それで前者の話なんですが、左が主で右が従だというのはそういうのは僕にはなかったですね。僕はYahoo!のトップページをあんまり見ないので「慣れ」があまりないのかしれません。
それと、今回のようにナビゲーションの配置を左右2案用意して、ユーザテストをしてみるというのも手ですが、実際は左右どちらにするか程度(サイトロゴなどは除きますが)ではユーザの目にはそれほど大きな差には感じられないことも多く、たいした差は観察できなかったという報告もあります(『ユーザー中心ウェブサイト戦略』p.125)。
そうなれば、あとは制作者の決断ですかね。F字型というのもコンテンツとナビゲーションどちらに集中するかというトレードオフの問題なわけですし。
>levaさん
おっしゃるとおり、「ナビゲーション」の話と「広告」の話を分けた方が論点がスッキリしますね。
広告のないサイトも多数あるわけだし。
左が主、右が従というのは、目線の動きを根拠にしているわけですが、要はあるべき位置に要素が配置されていればいいのかと。
ただ、下階層にインデックスページを設けない場合は、ナビをできるだけ左側に設けるようにしています。これがきっと制作者の決断の部分。
ユーザテストは興味があるので、今後少しずつかじってみようと思います。
まずは身近なひとの協力をあおごうかと。